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会 期 2008年4月16日(水)〜18日(金) 会 場 幕張メッセ 主 催 (社)日本能率協会
幕張メッセにて、開発設計者/生産技術者のための専門技術展&シンポジウム『TECHNO-FRONTIER 2008』が行なわれた。同展示会は、メカトロニクス・エレクトロニクス両分野におけるソリューションを幅広く扱い、モータ技術展、モーション・エンジニアリング展、熱対策技術展、EMC・ノイズ対策技術展など様々なカテゴリーに分類して、それぞれの展示会がもつ専門領域の高度な技術に焦点をあてている。各固有技術を一つの会場に集めることによって、相互の関連性を最大限に引き出すことを一つの目的としており、総合的/複合的な課題解決手法を来場者に提供している。また、静音・制振設計技術、産学交流技術移転フォーラムといった特別企画も用意しており、独自の切り口で来場者と出展者の橋渡しを行なっていた。総展示規模580社/1,202小間で盛況のうちに幕を閉じた。
今回特に注目を集めていたのがコンファレンス。 2日目に行われた本田技研工業(株)加藤 正彰氏の基調講演では、Hondaの歴史に始まり、企業理念と今後の目指すビジョンについて語っていた(写真1)。環境問題に焦点を当てて、燃料電池車、ハイブリッド、ディーゼルなどの自動車技術はもちろんのこと、航空機やロボットといった分野にまで、常に先端の技術を追い求めていくHondaのチャレンジングスピリットを紹介。同講演は、今後の自動車技術の指標ともなりうる話のためか多くの聴講者が集まっていた。
モータ技術展は、『未来を拓くモータ技術・・・環境に優しいテクノロジー』をテーマに掲げて行われた。同展示会では、民生用のモータから産業用までモータの実用技術を展示しており、実に多種多様なアクチュエータを見ることができる。
■次世代型アクチュエータを提案
タカノ(株)のブースでは、同社が東北大学との共同研究で開発した外部磁界型アクチュエータの展示を行っていた(写真1)。同製品は全く新しい駆動方法を実現しており、外部から磁界をかけることによってロータを動かす技術を使った次世代型のアクチュエータ。駆動部がロータのみとなるシンプルな構成による小型化、壁の向こうや液中など様々なシチュエーションでの使用など実に様々な可能性を秘めている。今回は、ポンプもしくは小型のモータのかたちで来場者への提案を含めた製品として展示しており、技術を活かすための模索をしていた。
■ロボット用途に特化した薄型モータ
マクソンジャパン(株)で展示されていたのは、新製品である薄型ブラシレスDCモータ『ECI40F』(写真2)。ヒューマノイドなど様々な分野のロボットにおいて高いシェアをもつ同社製品のなかで最も薄型のラインアップ。ネオジウム(NdFeB)磁石インナーロータを採用した扁平型の外形に加えて、ロータ位置検出用のホールセンサを内蔵したことによる省スペース性能は、ロボットの関節などに組み込む用途に最適である。さらに、フィードバック制御を多用するロボット分野で非常に重要となる高い応答性を得るための低イナーシャ/高トルクを実現しており、ユーザーニーズを的確に捉えた仕様になっている。
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(写真2)マクソンジャパン(株) 薄型ブラシレスDCモータ『ECI40F』 |
■リニアスケール不要を実現
三木プーリ(株)は、位置検出のために外付け位置センサを取り付ける必要のないリニアドライブシステム『シャフトドライブ』を展示していた(写真3)。同様の製品において、位置検出のための外付け位置センサは精度をだすためには必要不可欠な存在であったが、コストと取り扱いの難しさが大きな課題となっていた。そこで、位置検出機能を内蔵することで諸々の問題を解決。リニアモータシステムがもつ、ボールねじに比べて小型、かつ高い静音性、高速/高加減速というメリットを容易に導入できるようにしている。ブースでは同製品を利用した製品を紹介しており、直動ドライブユニットや無励磁作動形保持装置を内蔵したものもあった。
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(写真3)三木プーリ(株) リニアドライブシステム『シャフトドライブ』 |
■異音検査の自動化
大王電機(株)は、特別企画『静音・制振設計技術』にも該当するモータ異音検査装置『DHE-12-RA』を展示していた(写真4)。現在、モータの異音/振動検査は人によって行われており、個人の感覚や経験に依存し、良/不良の判断基準が明確になっていない。そこで、同製品は、音/振動を機械によって定量化することで、機械的に不良品の判断を行おうというコンセプトをもとに開発されている。取得した音/振動の波形に対して、独自のフィルタリングとアルゴリズムによって不良の定義付けを行う。また、同製品用に別の判断基準を採用した正基準判定ソフトウエアも開発しており、様々なアプリケーションに合わせた検査ソリューションを展開していく予定。
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(写真4)大王電機(株) モータ異音検査装置『DHE-12-RA』 |
熱対策技術展は、熱対策製品/システムにはじまり、熱対策部品/材料/素材、熱対策ソフトウエアなどを展示することで、熱による機能障害や寿命低下、変形などのトラブルを抱えた来場者に問題解決のためのソリューションを提供していた。
■省スペース化に貢献
オーム電機(株)のブースでは、新製品となるノンフロンのペルチェ式電子冷却器『OCE-200FSC-A1/A2』の展示を行っていた(写真5)。環境に優しいノンフロンでありながら200Wの高い冷却能力をもち、外形も非常にコンパクトに設計されている。また、従来機にはない機能として、本体に現在の温度や異常を知らせる表示器を組み込むことでユーザーが使いやすいように配慮している。それに加えて、今回の展示で強くアピールしていたのは、オプションでドレン水の自動蒸発器を装備できること。本体と一体化させて装着できるため、冷却システム全体のさらなる省スペース化を図ることができる。
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(写真5)オーム電機(株)
ペルチェ式電子冷却器『OCE-200FSC-A1/A2』 |
■感性を刺激するCAE
(株)構造計画研究所のブースでは、先日業務提携を発表したプロメテック・ソフトウェア(株)が開発した粒子法解析ソリューション『PhysiCafe』を展示(写真6)。同製品は、粒子法を利用しているためメッシュ作成の必要がなく、界面の大変形を容易に計算が可能。つまり、自由表面流れ解析をリアルタイムに行えるので、様々な条件変更を瞬時に反映させることができ、まるでイメージを具現化させているような感覚を生み出す。従来のCAEの概念を覆す製品で、マニュアライズされない自由な発想を助けて、日本のものづくりにおける独創性強化を目的としている。
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(写真6)プロメテック・ソフトウェア(株) 粒子法解析ソリューション『PhysiCafe』 |
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