1.1Vで動作する4ビットマイコンを量産開始
~ボタン電池1個での長寿命化を実現~
セイコーエプソン株式会社
セイコーエプソン株式会社は、このたび、1.1Vで動作し、待機時の消費電流がわずか0.1µAと超低消費電流を実現した4ビットマイコン『S1C63000』シリーズを開発した。2010年4月からシリーズ合計で月産200万個の量産を予定している。
本製品は、電池の長寿命化を必要とする携帯機器をターゲットに、エプソン独自の低パワーアナログIPや低リークプロセスを採用し、待機時の消費電流を抑えるだけでなく、1.1Vで動作するため、1.5Vボタン電池(酸化銀電池やアルカリボタン電池など)での駆動を実現できる。また、CPU動作時も4MHz高速動作で消費電流220µA(自社従来製品*1比約75%減)を実現し、アプリケーションの電池寿命を飛躍的に延ばすことができる。
当シリーズでは低電圧動作、低消費電流に加え、エプソンマイコンの特長である内部定電圧回路や液晶駆動回路、温度・湿度の高精度計測を可能とする抵抗-周波数変換型A/Dコンバーター(R/Fコンバーター)、自社従来製品*1と比べ大幅に精度を向上させた電源電圧検出回路など、強力な周辺回路を備えている。
また、当シリーズ製品プログラム開発用のフラッシュマイコンも用意し、ユーザーのソフトウェア開発の負担を軽減する。
エプソンでは、今後も独自技術の向上により、低消費電流を必要とする電池駆動携帯機器などに最適な製品の開発に取り組んでいく。
■本製品の特長
特長1 電池寿命を飛躍的に延ばす低消費電流動作
Sleep時 : 0.1µA(標準値)
Halt時(32.768kHz, LCD OFF) : 0.5µA(標準値)
Halt時(32.768kHz, LCD ON) : 0.9µA(標準値) *2
動作時(32.768kHz) : 2.3µA(標準値)
動作時(4MHz) : 220µA(標準値)
特長2 低電圧動作および電源制御回路
1.1~1.7V / 1.8V~5.5V動作保証 *3
LCD系定電圧回路
液晶駆動電圧を内部で生成し、外付けレギュレーター不要で電池残量に影響されない高品質な表示を実現
特長3 携帯機器に最適な周辺回路
4,096ワードから16,384ワードの命令ROM
最大56セグメントx 8コモンの液晶ドライバー内蔵
表示メモリーのアドレスおよびデータビットを任意のセグメント端子に対応させるセグメント割り付け機能
GPIOとセグメント端子の機能切り替え*3
ソフトウェアによる表示コントラスト調整機能
液晶パネルとの電圧マッチングや製品にコントラスト調整機能付加に利用可能
温度/湿度計測用 抵抗‐周波数変換型A/Dコンバーター(R/Fコンバーター)
電源電圧検出回路 ±3%(Max)精度
バラツキ特性の向上により、電池を無駄なく使用でき、長寿命化に貢献
各種タイマー回路
*1: 当社従来類似製品S1C63654/656/658/666との比較
*2: S1C63004 20セグメントx 8コモン, パネル負荷なし
*3: マスクオプションにより選択