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2010年1月27日 (水)

【インタビュー】「安全・安心・安定の徹底追求」で世界へ

株式会社ジャパンユニックス

 1974年の設立以来、こて先、ヒータ、はんだ付けロボットなど、一貫してはんだ付け機器の製造開発を行ってきた(株)ジャパンユニックス。ワールドワイドで顧客へのサポート体制の確立を目指す企画管理セクション 河野賢太郎チームリーダーに、同社の歩みと今後の展望を伺った。

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(株)ジャパンユニックス
企画管理セクション チームリーダー
河野 賢太郎 氏

■多様なはんだ付け装置を製造・開発

 当社は1974年に設立されました。当時、まだ市場になかったはんだごて用のセンサ内蔵ヒータを開発し、こて先と一緒に販売し始めたのが始まりです。その後、自社開発のヒータを搭載したはんだ付けロボットを製造開発するようになりました。1984年、あるロボットメーカーと共同ではんだ付けロボットを開発し始めました。
 2000年には、はんだごての代わりにレーザではんだを溶かし、はんだ付けを行うレーザはんだ付け装置を開発しました。レーザはんだ付けには、はんだに不純物が混ざらない、はんだ量の管理や固定の難しい微小部品も容易にはんだ付けできる、などのメリットがあります。また、こて付けロボットには、熱容量の大きいグランド端子やケースのはんだ付けに向いている、などの特徴があります。こて付け工法、レーザ工法と、ユーザーのワークに対応した提案をしています。
 当社の製品別の売り上げは、はんだ付けロボットが6割、残りはミキサ、はんだごて、ヒータなどの消耗品となっています。主力製品のはんだ付けロボットの中でも卓上型のはんだ付けロボットの需要が高く、年間約300台を出荷しています。今後は特に、ソルダペーストミキサなどの撹拌ミキサも売り上げの柱にしていきたいと考えています。ミキサははんだの撹拌以外にも応用できるので、他業界に向けてのPRも積極的に行っていこうと考えています。
 当社の地域別の売り上げは、国内7割、海外3割となっており、海外は韓国、ASEAN地区、台湾、中国などアジアが多くを占めていますが、2年前からドイツにも力を入れ始め、今後、欧州で代理店を4~5社追加する予定です。ドイツを始め、欧州は自動車産業が盛んであり、車載部品を多く生産しています。このため、今後は特に欧州市場に注力していこうと考えております。
 現在、上海、深圳、韓国、マレーシアにも駐在員事務所があり、今後もさらに海外でのサポートに力を入れていきます。海外販売に関しては代理店制を敷き、長期的に信頼関係を築きつつ、顧客が安心してサポートを受けられるように代理店を育てています。セールスだけでなくアフターサービスも任せられるように、代理店のエンジニアには日本で研修を受けてもらい、ライセンスを発行しています。単に製品を売るだけでは、お客様の信頼を勝ち得ることはできません。一番大切なのは、アフターサービスだと考えています。
 当社の顧客は、半数以上は自動車関係です。車載部品は、信頼性の面から手はんだ付けではなく、自動化することが求められています。当社は、車載メーカーの厳しい品質要求に応えられる設備を提供しています。
 中部地方には、名古屋を中心に大勢の顧客がいます。当社の名古屋営業所もさらに拡充し、顧客へのサポート体制を強化していきます。すでに東京、名古屋、大阪にソルダリングデモセンターを設けており、こて付け、レーザの実験や来社デモを行っています。車載部品、デジタル家電など様々な業種の実装ワークが持ち込まれ、年間約400件の実験やデモを日夜行っております。

■『安全・安心・安定』の追求

 当社はメーカーではありますが、単に設備の提供だけでなく、顧客にはんだ付けに関する技術的なアドバイスも行える社員を育成しています。将来的には、ソルダリングスクールを社内で行うことも視野に入れて活動しています。
 当社には、『安全・安心・安定の徹底追求』という社内標語があるのですが、これには『安全な製品を作り、作業場の安全も守る』『ユーザーに安心を与える』『製品の安定供給を続ける』という意味が込められており、この標語は会社の理念でもあります。 

■はんだ付け装置の特徴

 当社のはんだ付けロボットには、オプションで『3軸位置補正機能』を搭載することができます。こて先の消耗などによる位置ずれをセンサで確認し、自動補正するもので、はんだ付けの歩留りを向上させることができます。本機能もそうですが、現場の人間のアイデアをすくい取って、製品開発に活かすようにしています。
 製品の開発に当たっては、多くの苦労もありました。現場での苦労を繰り返した中で培ってきたノウハウを提供できるのが、当社の強みであると思っています。
 当社のレーザはんだ付け装置では、新たに『リングレーザ』を開発しました。スルーホール基板をレーザはんだ付けすると、レーザ光がスルーホールを抜けて下部が焼けてしまうという問題がありましたが、リングレーザはその名の通りリング状なので、パッドにしかレーザが当たらず、この問題を解消しています。
 レーザはんだ付け装置に関する特許は多数取得しており、当社にしかできない製品を開発しています。レーザ技術は日進月歩で進化していると感じます。レーザはんだ付け工法は、はんだ材料、装置の両面から今後もどんどん進化していきます。

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卓上型はんだ付けロボット『UNIX-414R』

■『JBC』との提携

 JBCは、スペインを拠点とする創業約80年のはんだ付け機器メーカーです。当社はJBCと技術提携し、2006年9月から『UNIX JBC』ブランドとしてはんだごてやリワーク装置などを販売しています。
 中でもはんだごては、通常10~90秒を要する350℃までの到達時間が、わずか2秒しか掛かりません。また、ヒータとこて先が一体になっているので、先端の温度とヒータのセンサの温度が近く、温度回復性に優れています。
 来年には、『UNIX JBC』ブランドの新製品として、『ナノピンセット』という0402チップ部品を外すのに最適なピンセットを市場投入する予定です。

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マイクロピンセット

■今後の展開

 大切なのは、きちんと足元を固めることです。先にも述べましたが、安定成長、安定供給を行えるように、今後も企業努力を続けていきたいと考えています。将来的には、世界中どこであってもサポートが受けられるように、世界各地で販売チャネル体制を整えていきたいと思います。国ごとに安全規格は異なりますが、将来的にはそれを超越して、ワールドワイドで『安全・安心・安定』を目指していきたいと思います。

エレクトロニクス実装技術2008年1月号掲載

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