直接メタノール型燃料電池システムの高出力化/高耐久化を実現
~高出力100Wの可搬型発電機を2011年度から実証実験~
パナソニック株式会社
【要旨】
パナソニック株式会社は、直接メタノール型燃料電池システムの開発を進め、体積当たりの出力を従来試作品の2倍に高めた平均出力が20Wの燃料電池システムを開発した。この技術を応用し100Wクラスの可搬型発電機を開発し、2011年度に実証実験を開始する予定。
【背景】
環境問題への関心の高まりから、温室効果ガスの排出が少なく、大気汚染のないエネルギー源が求められ、さらに化石燃料の枯渇問題もあり代替するエネルギーの開発が必須となってきている。直接メタノール型燃料電池は、大気汚染ガスの排出がなく、内燃機関を利用した発電装置に比べて、二酸化炭素の排出量も大幅に低減することができる発電装置として実用化が期待されている。
【内容】
同社は、2008年に締結部分の構造を見直すことにより小型化したスタックと、燃料をポンプ内部で適正な燃料濃度に直接混合する燃料ポンプなど、小型・省電力のBOPを開発しました。今回、このスタックの小型化技術を進化させ、同社従来試作品と同じ体積で平均出力が2倍となる20Wの燃料電池を開発した。
これにより、比較的消費電力の高い高機能ノートパソコンの駆動にも対応が可能。また、従来課題とされていた、電極劣化による出力低下に対し高濃度燃料利用電極技術により耐久性を大幅に向上させ、5000時間(1日8時間 間欠運転の場合)の運転を可能にした。
【実用性】
同社は、高出力化に取り組み、今回確立した小型化・高耐久の技術をもとに、高出力化に取り組む。エンジン発電機に比べて圧倒的にコンパクトな平均出力100Wの可搬型発電機を開発し、2011年度から実証実験を開始する。
また、この発電機と当社の高容量リチウムイオン電池モジュールを組み合わせた「創エネ・蓄エネ」を一体化した屋外電源の実用化を目指す。
http://panasonic.co.jp/corp/news/official.data/data.dir/jn091225-2/jn091225-2.html