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2009年12月14日 (月)

日立製作所、レアアース磁石のリサイクル技術の開発を開始

株式会社日立製作所

 株式会社日立製作所は、経済産業省の「平成21年度新資源循環推進事業費補助金(都市資源循環推進事業-高性能磁石モーター等からのレアアースリサイクル技術開発)」により、レアアース磁石のリサイクル技術の開発を開始する。具体的には、レアアース磁石の分離・回収装置の開発、使用済み磁石の再生技術の検討を行い、その後、リサイクル全体のコスト試算などを経て、2013年をめどにリサイクル事業の開始をめざす。

 レアアース磁石とは、鉄を約3分の2、レアアースを約3分の1含む合金で、ネオジムを主材料とするほか、耐熱性能を保持させる場合にはジスプロシウムを添加する。磁力が強く耐熱性に優れているため、PCなどのハードディスクドライブ(HDD)やIT機器、FA(Factory Automation)用高性能モータのほか、風力発電機、省エネ型のエアコンや洗濯機、ハイブリッド自動車の駆動用モータなど、低炭素社会を実現する製品に必要な材料として需要が高まっている。一方、レアアースの産出量は中国が約97%を占め、特にジスプロシウムは現在中国のみで産出されており、代替材料も開発に時間を要することから、レアアースの安定供給のためには使用済み製品からリサイクルすることが期待されている。しかし、レアアース磁石は製品から安全に分離するのに手間がかかるだけでなく、従来の再生技術ではその過程で酸とアルカリを使用するため廃水処理が必要で、廃棄物(鉄酸化物)も発生するなど、コストと環境保全の面で課題があった。

 このような背景から、同社は、レアアース磁石のリサイクル技術の開発を開始する。具体的にはまず、HDDやエアコンなどのモータからレアアース磁石を分離・回収する装置を開発。HDDでは、現状行われている手分解の5倍以上の能力を持つ装置の開発を目標にし、モータでは、磁石を安全に回収する装置とともに強力な磁力を取り除く装置を開発する。回収した磁石は、株式会社日立金属などと共同で再度レアアース磁石として再生する可能性を検証するとともに、日立の研究所と連携し低コストで環境負荷が小さい新たな再生技術の開発も行う。また、国内の大学・研究機関と共同で、リサイクル技術やそのスキームについても検討。これらの結果をもとに、製品回収、磁石分離、材料再生からなるレアアース磁石のリサイクル全体のコストを試算する。今後、1、2年程度の開発研究に加え、実証試験なども行い、2013年をめどにリサイクルの本格稼動をめざす。

http://www.hitachi.co.jp/New/cnews/month/2009/12/1214a.html

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